人権の「根拠」

大日本帝国憲法が、プロセインの憲法を参考に作成されたと言うのが通説になっていますが、両者の間に決定的に異なる点があります。

なぜ人間は「生まれながらにして平等で人権を有するのか」と言う、根本的な問いの回答が、日本と西洋では全く異なるからです。

西洋の場合、「全能の神が与えたもうたから」であり、それ故に「人間如きが神の与えた物を奪えない」と言う理屈なのです。

これに対し日本は「神国」であっても、キリスト教の唯一神を崇めているのではなく、日本で神と言えば、「天皇の祖を初めとする各部族の祖先」です。

しかも、憲法の根拠そのものが、五箇条のご誓文にあるのですから、これと矛盾があってはなりません。


伊藤博文の出した結論は、日本人を「天皇(及び皇族)」と「臣民(=国民)」を分けることでした。

従って、天皇をまず規定する必要があり、そのためまず存在が求められるのは「皇室典範」なのです。

これによってまず「天皇」を規定し、その上で憲法を作る。

これが明治憲法の有り様なのです。

(続く)
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by dokkyoan | 2008-06-11 23:59