国共劣等生合戦

世の中には「相場」と言うものがありまして、少なくとも欧州近代史において軍事的最弱国と言えばイタリアが「通り相場」で、その次はフランス、ですからフランス人はナポレオンを崇拝します、「あの時代のフランスは最強だった」と。

その最弱国同士が手を組んで、空爆のみでリビアを叩こうとしてもそれは無理な相談と言うもの、イタリアなんて第一次世界大戦時、同盟国側から協商国側に寝返った時も、ドイツの凡将ファルケンファインをして、「敵に回った方がドイツの負担が減る」と皇帝に上奏させているし、第二次世界大戦でもヒトラーは軍事力の点でイタリアよりも日本の方を買っていました。

フランスに至っては近代史以降、ドイツ(プロシア)に殴られっぱなしで、「国破れて勝利あり」(第一次大戦、第二次大戦)ならまだまし、「国破れて敗北あり」(普仏戦争)の場合もありますし、それ以外に絶えず恫喝を受けています。

結果的には兎も角、フランスがドイツに勝利したのはナポレオン時代が最後で、ドイツに水を開けられる度に反独感情が嵩じて、それがナポレオン崇拝に繋がります。


東洋では中印でしょうか、特に中国の弱さが目立つ一方、強いとの評価が定着しているのがグルカ兵(ネパール)。

英国が常にグルカ兵を伴って戦闘(陸戦)に臨むのも、その勇敢さと接近戦での戦闘能力の高さ、そして忠誠心の強さに対して最大限の信頼を置いているからで、その点、グルカそのものが日英同盟時の日本に似ています。

アフガンもグルカに負けず劣らずなのですが、民族対立以前に部族間反目が強く、軍隊に不可欠の結束力が皆無で、使い物になりません。

日本は「最凶の狂犬」だと思えば宜しいのではないでしょうか。

その脇腹に「平和主義」なんて描いてあっても誰も信用しません。

だからその時々の筆頭列強が「首輪」をかけます、「海の覇者」大英帝国、そして「超大国にして空の支配者」米国です。

その意味で、大英帝国に強いて日英同盟を破棄させた米国の政策は、「最凶の狂犬」の首輪を外して世間に解き放ったのと同じで、その矛先(牙先?)が向かったのが、言わずと知れた中国です。

面白いのは、日英同盟においては大英帝国軍は日本に駐留していませんでしたので、大日本帝国は同盟破棄以前の段階から、その精神を踏み越えた行動をとります。

これは駐留英軍なるものが存在しなかったため、日本の行動に歯止めを欠けることが出来なかったからで、今の日米安全保障条約(付属条約も含む)で駐留米軍の存在が認められているのは、日英同盟の反省を踏まえれば当然とも言えます。


日本の「狂犬ぶり」を余す所なく味わったのが、その遠因を作った米国で、太平洋戦争、殊にペリュリュー、サイパン、硫黄島、沖縄と、戦争そのものの帰趨が明らかになるにつれて勝者が満身創痍になると言う、米国の「謀略」なるものが思い通りに実現していたとしても、「日本を支配下に置くことが太平洋戦争の最大目的」とでも解釈しなければ、全く割の合わない結果を甘受せざるを得なくなりました。

この狂犬との戦いで、米軍の消耗著しく、しかも海上輸送(船舶)だからこれだけの人員物資が運べた訳で、一部ご指摘の様に、石油(ガソリン)が余っていようがいまいが、(効率の悪い)陸上での補給に果たして当時の米軍が耐えられたかと言えば、少なくとも検証は必要と思われます。

しかも米国は軍事面で首輪を嵌めたものの、経済面では野放しにしたため、その総力を後者に注いで何時の間にか経済大国となり、勢い余ってバブルの時期には首輪を嵌めた側の米国を呑み込みそうになったので(しかも本人は無意識でしているのが怖いです、米国人を含めて外人は絶対に信じないでしょうが)、慌ててその頭を抑えて現在に至っています。

日中「戦略的互恵関係」も、中国が「五分の杯」と言えば本音は「相手が兄貴分」ですが、その様な苦杯を飲み干したのも、現実を見据えた冷徹な判断だと思われますが、一面で「こんな経済的狂犬と同じ土俵で戦えば、少なくとも現時点で食い殺される」と言う正常な恐怖感が働いたと思われます。

その意味で日本と同じ土俵に立とうと無理を重ねる韓国とサムスン、将来はありますかね。

(続く)
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by dokkyoan | 2011-05-05 23:24