「日本より弱い」と言うこと

日清戦争と言うのは、日本側は全力を尽くして戦ったのに対し、中国は李鴻章が保有する半ば私的な陸海軍だけで戦闘に挑んだ戦いでした。

つまりこの時点で軍部の統帥が執れていない、将来的には軍閥が割拠する萌芽が既に存在していました。

しかし列強を初め、当事者の日本も含めて「日本の勝利、中国の敗北」と捉えました。

特に北洋艦隊が全滅したのは痛恨事で、加えて列強が遼東半島と山東半島に租借地を獲得したことで、中国は裸のまま喉元に匕首を突きつけられました。

こうなってしまっては北洋艦隊の再建を言い出せば、相手に格好の干渉の口実を与えることになりますから、つまり中国海軍はその瞬間から「消えた」ことになります。


日露戦争は「誰が北京の喉元に匕首を突きつけるのか」、「誰がオホーツク海から東シナ海までの制海権を握るのか」と言う問題に決着をつけるための戦いで、それを制した日本が、中国最大の侵略者候補の立場を獲得すると共に、中国沿岸を含めた制海権を手中に収めることで、中国に利権を持つ西洋列強を潜在的に脅かすに至りました。

ここで出番を待ちかねていたのが米国です。

(続く)
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by dokkyoan | 2011-02-26 00:12