幕末外交

ペリー来航について当時の幕閣は、オランダからの情報で1年前から察知していました。


幕府要人の外交感覚は素晴らしかった、これが小誌の結論です。

当時、日本の周辺には米国、英国、ロシアの船舶が盛んに行き来していました。

いずれも過去に、日本に対して開国を求めた経緯があり、何処が最初に鎖国の扉をこじ開けるか、予断を許さないものがありました。


幕閣の胸の内を推測すれば、次の様なものになるかと思われます。

「開国は不可避である」

「世界最強国家は大英帝国である」

「大英帝国と帝政ロシアは東アジアで覇権を争っている」

「米国は大英帝国から独立した国で、反英感情を持っていて、そのため大英帝国が阿片戦争でみせた帝国主義的振る舞いに嫌悪を感じる傾向がある」

「大英帝国との交渉は即戦争に移行する可能性を有する一方、ロシアとの交渉は最強国大英帝国を敵に回すことにもなりかねず、しかも当時の日本は北の備えが脆弱なので何ら得策でない」

「とすると最初の交渉国は米国とし、平和裏かつ少しでも有利な条件で開国するのが国益となる」

そして此処からが大事で、

「本当に必要なのは世界の覇者大英帝国との絆で、米国はその露払いに過ぎない」

歴史はまさにその通りに推移していきました。

(続く)
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by dokkyoan | 2011-01-31 23:42