新大陸の「変貌」

大航海時代以降、新大陸は欧州海洋国の収奪の対象と化しました。

「食うか食われるか」で言えば新大陸は「食われる側」にその身を置いていました。


現在、米国とカナダを除く米州各国、換言すればラテン・アメリカと呼ばれる中南米は依然として収奪の対象であるのに対し、米国は押しも押されぬ超大国で、その威光は全世界にあまねく届くと共に、中南米をも支配下に入れています。

その結果、中南米は欧州資本と米国資本の二重支配に呻吟することになるのですが、米国だけ「食われる側」から「食う側」へと変貌を遂げられたかと言えば、それは「革命」を経ているからです、独立革命(戦争)と言う。

革命には大義が必要で、その大義には普遍性が求められます。

そして普遍性がある以上、それを外部に広めると言う「正義感」が湧いても当然で、その必要条件は「国家としての独立」で、十分条件は「拡大志向」です。

その拡大志向が具体的な形となって表れたのがペリー来航で、その最大の贈り物は「太平洋は有限である」ことを現実に証明してみせたことです。

これ以降、日本には陸軍国であると同時に海軍国になる道が拓けたのですが、そんな贈り物をした米国を日本は裏切ります、国際政治の定石に基づいて。

(続く)
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by dokkyoan | 2011-01-30 22:27