世を毒する言動、空疎な報道・社説・論説等に遠慮仮借なく鉄槌を下します。


by dokkyoan

承前

遂にブラジルは、議会が大統領の弾劾を協議するところにまで至りました。

前大統領を救うべく、その人物を閣僚に任命し、不逮捕特権を与えると言う姑息な手段を用いては、国民の怒りも収まる筈がありません。


欧州は難民移民問題で自ら泥沼にはまった模様、小国マケドニアがギリシャ国境を封鎖し、難民がそれを突破すると言う事態が出現しています。

先日の地方選挙で極右政党の台頭を許したメルケル独首相とすれば、来年の総選挙までに何とかして国民を宥める必要がありますが、それまでにテロでも起これば目論見も画餅に帰してしまいます。

一方、プーチン露大統領がシリアからの撤兵を命令、やけに物分りが良いなと思うのは大間違いで、直前に米露首脳は電話で意見交換しています。

それを受けての発表ですから、オバマ大統領から相応の譲歩を引き出している筈で、では何を認めさせたかと言えば、「対露経済制裁の(実質的)形骸化」、「主要国サミットへのロシアの復帰」、「オバマ政権の責任においての原油価格持ち上げ」のいずれか乃至その全て、オバマ氏が横槍を入れた「安倍総理訪露」も甘受させていると思われます。

オバマ大統領は、プーチン氏の様な外交巧者にとっては子供の様なもの、「シリア空爆の一時的中断」なんて何時でも破約出来ますし、経済制裁は解除したら最後、簡単に再開出来る代物ではありません。

サミットへの復帰も同様、原油価格などオバマ政権が維持出来る代物ではなく、次回OPEC総会(おそらく6月)前後には再び値下がりする可能性が否定出来ません。

それにしても、オバマ氏の稚拙外交はその他の主要国にとって干天の慈雨にも似たものがありますが、米国内における大統領の存在は「疫病神」そのものです。

「米国史上最悪の大統領」の烙印を押されている(世論調査の結果、堂々の首位)うえに、内政外交で失策続きですから、全米有権者は愛想を尽かしています。

それでもヒラリー候補支持を明言したり、野党共和党に嫌味を言っていますが全部逆効果、女史からすれば大統領発言は有難迷惑以外の何物でもなく、共和党は好感度が上がるので大歓迎です。


第二次世界大戦の終結以降、英国は数少ない例外を除いて「やられっぱなし」でした。

イランではモザデグ革命(1951年~1952年)の過程で石油権益を米国に奪取され、スエズ動乱(1956年~1957年)では軍事的には優勢を保ちながら、ソ連の恫喝を受けてエジプトから撤退、この時、米国(アイゼンハワー大統領)は英仏を見殺しにしています。

インドも1948年に独立(東西パキスタンが分離)、スエズ運河の国有化と相俟って、英国は少なくとも表向き、スエズ以西に退くことを余儀なくされます。

ですが、殴られて黙っていないのがかつての大英帝国、反撃が始まりますが、その起点はシンガポールと香港、それに上海です。

(続く)

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by dokkyoan | 2016-03-18 23:17